皆さんは英語で使う「品詞」とは何か説明できますでしょうか?
今回は、英文法を学ぶ上で基礎となる「品詞」について勉強しましょう。
品詞とは
品詞とは文法を構成するそれぞれの要素で、名詞・冠詞・動詞・形容詞・副詞・代名詞・助動詞・疑問詞・前置詞・接続詞の10個の品詞に分けられます。
それぞれの品詞をしっかり理解して英語を学んでいきましょう。
名詞(noun)
その名の通り、物体・物質・人物・場所などの「物の名前を表す」言葉です。
noun: 名詞
【名詞の例】
rabbit(ウサギ)、Finland(フィンランド)、Dickinson(ディッキンソン※人名苗字)
music(音楽)
名詞には細かく分けて「可算名詞」と「不可算名詞」の2種類に分類されます。
可算名詞
数えることができる名詞を可算名詞といいます。
可算名詞は通常の場合、単数形の時「a」が付き、複数形の場合「s」が付きます。
「a」のことを「冠詞」といい、「s」のことは「複数形s」といいます。
辞書などでは可算名詞をC(countable)と省略記号で表されます。
【可算名詞の例】
cat、pen、apple、book、girl等
不可算名詞
可算名詞とは反対に、数えられない名詞のことをいいます。
不可算名詞の特徴は「a」や「s」を付けられないという事です。
不可算名詞をU (uncountable)と省略記号で表されます。
【不可算名詞の例】
water、tea、coffee、shampoo、soup、beer、blood、air等
冠詞(article)
冠詞とは、名詞の前に置かれる「a」「an」「the」のことをいいます。
a・anは「他にもたくさんあるけど1つ」という場合に使われ、後に続く名詞の最初音が母音の場合にanを使います。
theは「それしかない」「例の」といった特定できる場合に使用されます。
article:冠詞、記事、論説
I go to the office today.
「私は今日事務所に行きます。」
I have a pen and an eraser.
「私はペンと消しゴムを持っています。」
動詞(verb)
動詞とは、「物の動きや状態を表す」言葉です。
verb:動詞
動詞には「一般動詞」と「be動詞」の2種類があります。
この記事では「品詞」について覚えていただきたいので、動詞についての詳細な説明は割愛します。簡単に「一般動詞」と「be動詞」の説明をします。
一般動詞
「一般動詞」は「食べる」、「持つ」などの具体的な動作や状態を表します。
【一般動詞の例】
I live in Tochigi.
「私は栃木に住む。」
「住む」という意味の“live”が一般動詞です。
He loves cats.
「彼は猫を愛する。」
「愛する」という意味の“love”が一般動詞です。 “he”は「3人称単数」なので “loves”になります。
be動詞
be動詞は、イコールの働きをして「~である」などの意味を表します。
“am”や “are”, “is”等といった言葉が「be動詞」にあたります。
【be動詞の例】
I am a doctor.
「私は医者です。」
He is a good teacher.
「彼は良い先生です。」
They are students.
「彼らは生徒達です。」
The cherry blossoms are so beautiful.
「その桜の花はとても美しい。」
形容詞(adjective)
形容詞は「名詞を飾る」言葉です。
adjective:形容詞
“a cute rabbit”(可愛いウサギ)という文章で説明します。
“cute” がウサギの状態を表しています。つまり、“cute”という言葉が、「ウサギ」という名詞を飾っているという事です。
このように名詞を修飾する言葉のことを「形容詞」といいます。
【形容詞の例】
dry(乾いた)、easy(容易な)、fat(太った)、little(小さい)、sad(悲しい)等
副詞(adverb)
副詞は「名詞以外のさまざまなものを修飾することができる」言葉です。
「動詞・形容詞・文全体を修飾することができる」と覚えましょう。
adverb:副詞
【代名詞の例】
I run fast.
「私は速く走る。」
この文章では、 “fast”(早く)が「副詞」となり、 “run”という「動詞」を飾っています。
このように、動詞を修飾する場合は、形容詞ではなく副詞になります。
She is very intelligent.
「彼女はとても頭が良い。」
この文章では、”very”(とても)が副詞になり、“intelligent”という「形容詞」 を飾っています。
この場合も形容詞を修飾しているので、”very”が副詞となります。
intelligent: (高度な)知性のある
代名詞( pronoun )
代名詞とは、日本語でいう「それ」や「あれ」に当たる言葉で、名詞が反復するのを避けるために使われます。
pronoun:代名詞
“it”, “you”, “he”, “one”等が代名詞です。
代名詞“one”と“it”の違いについてはこちら↓
助動詞(auxiliary verb)
助動詞とは、「動詞を助ける」言葉です。
auxiliary verb:助動詞
“can”, “could”, “must”, “need”等が助動詞になります。
【助動詞の例】
I can do it!
「私はできるよ!」
こちらの文では、“can”が助動詞となります。
“do”という動詞に“can”という助動詞が付いています。動詞に「できる」という意味を付け加え、動詞を助けます。
You must go to the concert.
「あなたはそのコンサートに行かなければならない。」
助動詞の “must” が動詞の“go”を助ける役割をします。
疑問詞(interrogative)
疑問詞とは、「どこ」や「いつ」のように、何かを尋ねる場合に使う言葉です。
interrogative:疑問詞
who(whose)、what、which、why、when、where、how←これらが疑問詞です。
【疑問詞の例】
How do you get to the London Eye?
「ロンドン・アイへはどのように行きますか?」
“how”という疑問詞を使い、「どのように」という方法を尋ねています。
What is the biggest train station in the UK?
「イギリスで一番大きな駅は何ですか?」
“what”という疑問詞を使い、「何?」と尋ねています。
前置詞(preposition)
前置詞とは、名詞の前に置かれ、場所や時などを表す働きをする言葉です。
preposition:前置詞
“to”, “on”, “at”, “from”, “for”, “of”, “over”等、前置詞は全部で78個あります。
【前置詞の例】
Kyoto was the capital of Japan.
「京都は日本の首都でした。」
“of”が前置詞です。「~の」という意味になります。
What is the cheapest way to get from Kinkaku-ji to Kiyomizu-dera?
「金閣寺から清水寺までの一番安い行き方は何ですか?」
前置詞 “from”は「~から」という意味、前置詞 “to”は「~へ」という意味になります。
接続詞 conjunction
接続詞とは、言葉と言葉を接続する言葉です。
conjunction:接続詞
“and”, “or”, “since” “when”等が接続詞になります。
【接続詞の例】
Alexi and I often give each other presents.
「アレキシと私はお互いにプレゼントをよくあげる。」
“and”が接続詞です。
I went to Finland when I was 23 years old.
「23歳の時にフィンランドに行きました。」
when(~するとき)という接続詞がつないでいます。
最後に
品詞を覚えることは英文法を学ぶ基礎となります。
英文を読むときに、その言葉は何の品詞であるのかを理解する必要があります。
しっかりと学習して、正しく英語を使えるようにしていきましょう。