英語では同じ単語を2回繰り返して使うことを避ける傾向があります。
そこで同じ単語を避けるために英語では“it”等の代名詞を使います。
日本語では「それ」という意味になりますね。
そして、数字の「1」という意味を持つ“one”は、“it”と同じような代名詞としての働きもあります。
今回は “one”の使い方・“it”との違いについて学びましょう。
“it”と“one”を使った例文
“one”と“it”では使い方が少し異なります。
“it”は特定の物を指しますが、oneは不特定の物や人を指します。以下の例文で確認しましょう。
こちらは“it”を使った例文です。
I bought a wood-burning stove. I like it very much.
「私は薪ストーブを買いました。私はとてもそれを気に入っています。」
“it”は特定の物である「“a wood-burning stove”(薪ストーブ)」を指します。2回「a wood-burning stove」を使わない為に「it」を使用します。
I’ve lost my smartphone. Do you know where it is?
「スマートフォンが見当たらないの。どこにあるか知ってる?」
“it”は「my smartphone」を指します。スマートフォンを無くした人の持っている特定のスマートフォンなので“one”ではなく“it”を使用します。
こちらは“one”を使った例文です。
I forgot to bring a mechanical pencil. Do you have one?
「シャーペンを持ってくるのを忘れてしまいました。1本持っていますか?」
“one”は特定でない一般的な物を指す時に使用します。
「1本持っていますか?」と質問したシャーペンは、別のシャーペンのことを言っています。同じペンではない不特定の物を指すので、“one”を使います。
mechanical pencil(アメリカ英語):シャーペン
Kai has various colors of guitars, but he doesn’t have a blue one.
「カイは様々な色のギターを持っていますが、青い物は持っていません。」
こちらも“one”は不特定の「ギター」を指します。
“one”と“it”の違い
上の例文で代名詞“one”と“it”との違いが分かりましたでしょうか?
繰り返し同じ単語を使うのを避ける為に「それ」という単語を使いますが、“one”と“it”では使い方が異なりましたね。
“it”: 特定の物を指す。
“one”:不特定の物を指す。
このことを覚えて“one”と“it”を使い分けていきましょう。
最後に
実践的な英語は何度も声に出して練習し、聞き取る力を身に付ける必要があります。
質問ができても返事を聞き取ることができないといけません。
実際に声に出して発音し、ネイティブの方の返事を聞き取る練習をしましょう。